「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム液」の違い
皆さんお疲れさまです、やおやの内野です(Instagram:@808uchino)。
今回は、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム液」の違いをお伝えします。
「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム液」の違い
まずは、違いを簡単に分けてみました。
次亜塩素酸水 | 次亜塩素酸ナトリウム液 | |
---|---|---|
色 | 無色透明 | 緑黄色で透明 |
pH | 弱酸性~中性 | アルカリ性 |
特長 |
殺菌と消臭 ・殺菌スピードが速い |
殺菌と漂白 ・殺菌スピードが遅い |
用途 |
食品添加物(殺菌料)として |
カビ取り・漂白洗剤 |
メリット | 希釈しても十分な殺菌効果が期待できる 人体への影響が少ない |
安価で手に入り易い 強力な殺菌・漂白作用 |
デメリット | 長期保存ができない 汚れが残っていると効果がない |
皮脂を溶かしてしまう 酸性の液体と混ぜると毒ガスが発生する |
それぞれの詳細は下に続きます。
次亜塩素酸水とは
塩化ナトリウム水溶液を電気分解するなどして作られたもので、 新型コロナの影響で、アルコールに変わって話題の「次亜塩素酸水」は、消臭作用もあり、トイレやキッチンなどでも使用可能。
アルコールよりも細菌・ウィルスを死滅させる範囲が広く、除菌力が強い
また、この次亜塩素酸水は次亜塩素酸が菌に触れるとすぐに、殺菌反応を起こし分解されてしまいます。殺菌効果あ十分高いのですが、殺菌したい場所が汚れていると、汚れや菌の成分との反応に次亜塩素酸が使われてしまう為、殺菌が十分にできません。
よって、次亜塩素酸水を使用して除菌したい箇所がある場合は、先に掃除をして綺麗になった状態で使用することで、高い効果を発揮します。
※近年の日常的な使い方に関しては、各自の判断でご利用ください。理由は下記です。
「加湿器などで噴霧することや、スプレーボトルなどで手や指、皮膚に使用することは、安全性についての科学的な根拠が示されておらず控えてほしい」と呼びかけています(2020.5.29現在)。
次亜塩素酸ナトリウム液とは
「混ぜるな危険」と記載がある「ハイター」や「カビキラー」などの塩素系漂白剤やカビ取り用洗剤の主成分。
液性は非常に強いアルカリ性なので、クエン酸、酢酸、塩酸など、酸性の水溶液に反応すると有毒な塩素ガスが発生するので、注意が必要です(目に入ると失明のおそれがあります)。
強い漂白作用と殺菌作用があり、油汚れや皮脂などを強力に分解する
またカビなどの汚れに反応すると、強烈な刺激臭が発生。
厚生労働省は、食器・手すり・ドアノブなど身近な物の殺菌消毒に有効だとしています。
手指の消毒を含め、人体に直接使用することは絶対にしないでください。空間除菌のために霧吹きやスプレーで散布することも避けてください。
また。ハイターなど塩素系漂白剤から次亜塩素酸水を生成することはできません。塩素系漂白剤を薄めた液を「次亜塩素酸水」の代わりに使用することは避けてください。濃度を0.05%に薄めればドアノブや手すり、照明のスイッチ、便座などの殺菌消毒に非常に効果的です。
おわりに
いかかでしたか?違いをよく理解して使用すれば、どちらもすばらしい効果があります。ウイルスと共生していくことがスタンダードになりましたので、この記事が参考になれば幸いです。
※「次亜塩素酸水」が、新型コロナウイルスの消毒に有効かどうかを、NITE(=製品評価技術基盤機構)が試験しています。現時点では有効性は確認されていないとする中間結果を公表しました(2020,5.29現在)。
NITEでは、噴霧での使用は安全性について科学的な根拠が示されていないなどとして、控えるよう呼びかけています。