次亜塩素酸水を選び取るにあたって
皆さんお疲れさまです、やおやの内野です(Instagram:@808uchino)。
今回は、2020.6.26に経済産業省と厚生労働省、消費者庁が、身の回りのウイルスの消毒・除菌方法、消毒剤の選び方・使い方などを取りまとめ、発表したことを受けて、次亜塩素酸水及び厚生労働省の定義から外れている次亜塩素酸水についてまとめてみました。
次亜塩素酸水は新型コロナウイルスに対して有効
経済産業省と製品評価技術基盤機構=NITEは「次亜塩素酸水」が新型コロナウイルスに対して、一定濃度以上で十分な量を使用すれば有効であるとする検証結果を発表しました。
NITEによると、次亜塩素酸水は35ppm以上の濃度があれば、20秒後に99.99%以上のウイルスが死滅したと認められましたが、消毒する際に、まず表面の汚れをよく落とし、十分な量を使用する必要があるとのことです。
※次亜塩素酸について簡単にまとめた記事がありますのでよければこちらもご覧ください。
定義が異なる次亜塩素酸水も販売されている
厚生労働省が定義する「次亜塩素酸水」とは別の製法でも「次亜塩素酸水」として販売されている水溶液があります。
さて、別の製法としては次亜塩素酸ナトリウム水溶液を希釈かpH調整(pH調整は、塩酸やクエン酸といった酸性水溶液を混ぜていることが多い。)したものが多く販売されているようですが、厚生労働省からの定義からは外れたものになるので、次亜塩素酸水とは言えないものになってしまいます。
これらの次亜塩素酸水混合液は、厚生労働省からは化学反応が生じている可能性があるため、食品添加物としての販売が認められていない状態です。
次亜塩素酸ナトリウム混合液の危険性
次亜塩素酸ナトリウムには、保存性や洗浄力を発揮するために様々な添加物が加えられていて、その添加物には、不純物、有害物質が多く含まれていることが問題で、人体への使用や噴霧は禁止されています。いくら薄めたとしても、これを噴霧して吸入した場合、呼吸器系への障害が起こる可能性が考えられるため、実は非常に危険なのです。
次亜塩素酸水の見分け方
偽物というわけではありませんが、厚生労働省の定義からは外れている次亜塩素酸水と販売されている商品の見分け方の参考です。
・製品に成分表や精製方法が記載されている場合
・製品に成分表や精製方法が記載されていない場合
透明ボトルに入っていて、使用期限が2年くらいと長いもの
※正しい精製方法であったとしても電気分解している環境や分解時間、保存容器によって、使用期限が数日間や数週間、数ヶ月間と様々ですが、次亜塩素酸水自体が日持ちしないものなので早めに使い切りましょう。
また、粉末、錠剤などの固形材料を水に溶かして作る次亜塩素酸水も、生労働省が定義している次亜塩素酸水からは外れている可能性が高いと考えられますので注意してください。
「次亜塩素酸水として販売されている製品は、製法(電気分解、混和等)や原料が明記されておらず、液性をpH値によって明記しないものも多く、安全性も根拠不明なものが多い」として、安全性が不明な次亜塩素酸水での噴霧について注意を促しています。
まとめ
いかがでしたか?偽物ではありませんが、厚生労働省が定義する次亜塩素酸水とは異なる製品も多く販売されいていますので、皆さんが商品を選び取る判断材料の1つになる記事となれば幸いです。
次亜塩素酸についてまとめた過去記事もありますのでよかったらそちらもお読みください。