食物繊維がすごい「らっきょう」で暑さを乗り切る
皆さんお疲れさまです、やおやの内野です(Instagram:@808uchino)。
今回は、梅と同じく、この時期にしか出回らない季節感たっぷりの野菜である「らっきょう」。独特の香りと辛みを持っていながら、カリカリした歯ざわり。一度食べると病みつきになる「らっきょう」の魅力をまとめてみました。
らっきょうをおさらい
歴史
中国の中部から東部地区原産の多年草で、日本へは平安時代以前に薬用植物として渡来したとされています。その後、江戸時代頃には薬用としてではなく、食用として使用されるようになったようです。
その当時の栽培の主流は、鳥取や福井での砂丘地栽培でしたが、明治時代以降、宮崎や鹿児島、茨城など国内各所でも栽培されるようになっていったようです。
「らっきょう」と「エシャロット」の違い
元々種などは同じものですが、食材としての使用方法の違いと、それにともない栽培方法が異なります。
エシャレットは生食用として使用されますが、これは根とそこから延長した茎の白い部分まで使用できるよう軟化栽培を行ない、辛味成分が強くなる前のものを若採りしているので、生食で使用できます。
また、らっきょうは5月~6月の短い期間に出回りますが、エシャレットはほぼ周年市場で回っていています。
昭和30年に売り出す際、フランス語で”玉ねぎ”などのことを”エシャロット”ということから名づけられたそう。その後はエシャロットという名前で普及してしまったようです。
輸入された本来の小型玉ねぎ”エシャロット”は”ベルギーエシャロット”と呼ばれています。
栄養価とおすすめの食べ方
ゴボウの4倍・キャベツの約30倍もの食物繊維を含んでいます。
老廃物の排泄を促進し、新陳代謝を高めます。らっきょうといえば漬物のイメージがありますが、水溶性の食物繊維が多いので、その食物繊維が漬け汁に溶け出してしまうため、漬けた場合は、漬け汁も摂取した方が効果がありまよ。
”生のまま”か”焼きらっきょう”にすると食物繊維がたっぷり摂取できますよ。焦げ目がつくまでフライパンで乾煎りすると、辛みが和らぎ、ホクホクした食感も楽しめます。
そして、独特のにおいの元は、硫化アリル。硫化アリルは、調理による損失の多いビタミンB1の吸収を高めるので、ビタミンB1を多く含む豚肉などと一緒に取ると、スタミナの回復に効果が。また、硫化アリルには、血清を防止し、血行を促進する作用があり、冷え性の改善、動脈硬化の予防効果が期待されています。
花粉症対策にも効果が?!
らっきょうは、花粉症対策につながる「フラボノイド」という成分が含まれています。生産全国1位の鹿児島県は花粉症の発症者の割合が少ないというデータもあります。
フラボノイドはポリフェノールの一種で天然に存在する有機化合物群の植物色素の総称。
抗酸化作用、デトックス作用、アンチエイジング、ストレス緩和、がん抑制、免疫を整える、血液サラサラなど様々な効果があります。
保存はきく?
常温で放置してしまうと、成長が旺盛なので中心から芽が伸びてきますので、すぐ漬物などの加工をしない場合は、表面が乾燥しないように袋などに入れ、冷蔵保存するようにしましょう。ただし生ものですのでなるべく早く使い切るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
らっきょうは1日小粒で10個程度、大粒で3個程度が目安です。食べ過ぎると胃が荒れてしまいますので注意しましょう。またらっきょうの臭いが気になる方は、食べた後にりんごなどポリフェノールの多い果物を摂ると臭みを抑えてくれます。
らっきょうのご注文もお待ちしております。
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